【炎症性乳癌】母が二度目になったのは炎症性乳がんでした。【保存版】


今日は、プロフィールにも書いている母の「乳がん」について
書いていこうと思います。

こんな人に読んでもらいた

  • 身近、もしくは家族に乳がんになっている人がいる
  • 身近、もしくは家族に炎症性乳がんになっている人がいる
  • 最近、乳がんが見つかった
  • 炎症性乳がん、乳がんのことを知りたい
目次

炎症性乳がんとは①


「炎症性乳がん」について知らない方のために説明すると、
炎症性乳がんは、およそ100人に1人がなる進行性の乳がんです。
通常の乳がんよりも稀なケースで、予後が悪いと言われています。


なぜ、予後が悪いと言われるのでしょうか。

それは、

  • 遠隔転移と言って体のほかの場所に転移している可能性が高い
  • 局所の再発率が高い
  • 稀なケースゆえに、治療を探りながらやっていくことになる


からです。

わたしの母の主治医が言っていたのは

まだ、今の医学ではこれ、といった炎症性乳がんの専門的な治療があるわけではないから、
通常の乳がんの治療を様子を見ながらおこなっていきます。
探りながらの治療にはなるが、勿論良くなっている人はいる
でした。



ここで間違えてほしくないのは、知っていてほしいのは、

ネットで病名などを今後、検索しない

なにごとにおいても「絶対」なんて無い

ということです


例え悪いことが書いてあっても、顔や性格が違うように
病気もその人によって出方も、タイプも、違います。

末期と診断されたからといって末期だから絶対に治らない、ということはまずありません。


でもネットで検索すると、マイナスな事ばかりが目立ちます。
ネット検索は、マイナスな言葉ばかり目にすることになるので
わたしは本当におすすめしません。


自分の経験上、ネットで病気のことを調べると100%悪いことしか書いていないです。


何かしら気になる症状があってネットで検索すると、大変な病気かも、ってなることがありますよね。
でも病院に行ったら大したことがなかったり。



母も二度目の乳がんになってから自分で「炎症性乳がん」のことを調べて精神的に苦しんでいたので、
やめさせました。治る病気も治らなくなる、と思ったからです。



そのときにわたしが母に言っていたのが


ネットだって絶対なんてことはない。
下手に検索をすれば悪いことしか出てこないし、怖い病気かも、なんてなることもある。
それで実際に病院に行ってみたら全然大したことなかったってことあるでしょ?
素人が検索して当たることのほうが少ないよ。検索で何でもわかるならお医者さんなんていらなくなっちゃう
”参考程度に”思っておくべき。



です。


医師が教えてくれないことや知識を自分で得るのは決して間違いではないです。

でも、医師にしか分からないこと、知識のほうが断然多いので、ネットの情報は参考程度にするべきです。


治療の方針など、医師とよく話し合い、相談し、わからないことは医師に直接聞く。
医師を信用信頼するのが一番なので、何事においてもネットを鵜呑みにするのはやめましょう。


もし、どうしても検索したくなってしまった場合は
同じように治療をしているひと、治療を支えているかたの本やブログを見るのがおすすめ。



末期で余命宣告された旦那様の奥様で、食事療法を取り入れてガンが消え、
余命宣告を乗り越え、がんを乗り越え長生きした
という内容の本を出されている方や

旦那様がガンのステージ4になり、治療と一緒に食事療法などを始めてガンが消え、
その後、10年以上経った今でも元気にされている奥様のブログ
など
とても参考になり、かつ本当に前向きになれます。


わたしも当時よく参考にさせてもらっていました。
わたしの母は帰らぬ人となってしまったけど、それはその人のケース(場合)であって個々に本当に違うので、

不安に思うかもしれませんが、ネットで検索するなら、前向きになれる上記の方たちなどの本やブログを探して、見るようにしてくださいね。


炎症性乳がんとは②


一般的な乳がんは体内に腫瘍ができますが、炎症性の乳がんは皮膚に出てきます。
根っこは体内にある状態で、木の幹のように表面に出てくるのです。

母が最初に異変に気づいたときは勿論、ガンだとは思いませんでした。
胸に赤い発疹が出来ていただけだったからです。


ただ母がその発疹に気づき、あせもかな?と二人で話し、塗り薬を何日か塗りましたが
いっこうに消えることもなく、赤みが枯れることもありませんでした。

そして日が経つにつれて、その赤みは増えていきました。
赤みを触ると芯があるような、熱をもった感じだと母は言っていました。

後に「炎症性乳がん」だと知ることになるのですが、ここでわたしが言えることは
まず、異変を感じたら病院で診て貰ってくださいということです。



自己診断は本当に良くないです。
本当に湿疹やあせもなどの場合がほとんどですが、

  • 薬を塗っても効かない
  • 赤みが増す、増える
  • 触ると硬い芯がある
  • 熱をもってる
  • 胸にも違和感がある


このような症状が揃ったら、まずは皮膚科でも内科でもいいので受診すること。
そして、紹介状を書いてもらってから他の、専門医のいる病院で診てもらいましょう。

通常の乳がんは触診で胸の内側に動かないしこりを感じることがありますが
炎症性乳がんは、分かりにくいので気づかないうちに進行してしまうこともあります。

あせもとも湿疹ともなにか違う・・・と思う発疹が出たら
かかりつけの医師に相談してみてください。

乳がんと診断されたら


乳がんと診断されたら。
なにより落ち込むでしょう。「どうしてわたしが?」と思いますよね。


世の中にいる人が皆健康そうに見えて、元気に見えて、笑っていて・・・・
病気でなんて悩んでいなさそうで、羨ましくもなると思います。


でも、世の中にも、同じように絶望し、
そして見えないところで治療をしていたりします。


わたしの母も、「皆が羨ましいな・・」と泣いていたこともありましたが、
治療をしながら医療用ウイッグをかぶって働いていて、本当に近しい・親しい人にしか話しておらず
それ以外の人にはほとんど気づかれていませんでした


もしかしたらその頃の母を見て、
「あの人は元気そうでいいな」と思っていた人もいたかもしれない。

そうやって、外見では分からなくても、人知れず病気と闘っている人はいるのです。
だから、どうか、気を落とさないで欲しいです。


わたしの祖母は、40代で乳がんを患い、左胸を全摘出、その後飲み薬による治療で完治し、
60代で卵巣がんになりました


卵巣がんのときは、腹水がたまり、がん自体も大きかったので、最初は手術ができない状態でした。
ステージでいえばステージ4です。

けれど腹水を抜き、放射線治療でがんが小さくなり、手術ができ、
卵巣がんの時は抗がん剤をおこない、今でも元気に暮らしています

いつも明るい祖母でさえ、食欲がなかったときは弱音を吐いていました。
それでも祖母は諦めることは絶対なかったし、元々楽天的な性格もあり
本当によく、笑っていました。


病は気から」という言葉がありますが、前向きな気持ちはとても大切です。

無理に元気でいる必要はありませんが、「治る、治る!」と思えるようにいてほしい。
笑えるときは沢山笑いましょう。


家族の誰かが、がんの場合は、そっとしてあげるときはそっとしてあげて
それ以外のときは、できる限り励まし、前向きになるよう、気持ちが楽になるように、想いを、話を、聞いてあげてください。

そして先に書いた通り、一緒に沢山笑いましょう。どんなことでもいいです、楽しかったこと、面白かったこと。
その日にあったことでもいいし、好きな番組でもいい。

楽しく笑うことも薬になります。病気になって可哀想、じゃなく、病気になったけど一緒に乗り越えよう、いう気持ちが一番大切です。

ステージにとらわれすぎないことがかなり大切


乳がん以外にも言えることですが、がんにはステージというものがあります。
がんの段階で、0~5まで存在し、0が初期、5が末期という振り分けになります。

そのあいだに、1、2、3、4というふうにあるわけですが
どうか、そのステージにとらわれすぎないでください。


ステージとはいわば、

  • がんの種類(進行性か否かなど)
  • がんの大きさ
  • 転移や遠隔転移があるかないか
  • リンパ節にがんがあるかないか

などによって、数字のあとにabcなどがついたりして振り分けられているだけです。

5に近いからもうだめだ、ということはありません。
末期でも完治して元気に生きている人は沢山います。


現にわたしの祖母は卵巣がんのステージ4でしたが、完治しています。


ステージだけ聞くと、すごく恐ろしくなってしまいがちですが、
あくまで、治療をすすめて行く上で必要な種類や振り分け、くらいだと思っていてくださいね。



まとめ

人間の顔や性格が違うように、病気も個々に性格が違うし個人差がある
・ネットの言葉を鵜呑みにしない。病気のことは主治医に聞く
同じように経験し完治している人、前向きな人のブログや本を見る
・「もしかして乳がん?」と感じたらすぐにかかりつけの病院へ行く
→ほとんどの確率で乳腺症だったりしますが自己診断は禁止
がんのステージにとらわれすぎないこと


乳がんのセルフ診断をしよう


20歳を過ぎたら、セルフチェック=自分で胸を指で触る「触診」をするように心がけましょう。

触診の仕方は下記のイラストの通りです。

画像元:(公式サイト)https://pinkribbonfestival.jp/cancer/
  1. 人差し指から小指までの4本の指を使って、くるくる小さく円を描くように胸の周りを触っていきます。
  2. 乳輪ちかくから、胸全体、そして脇の下まで続けます。
  3. 左右の乳首を指で軽くつまみ、キュッとしぼる


コリコリと動くしこりは、あまり心配はいりません。でも、動かないしこりは要注意です。

もし動かないしこりが指に触れたら、即、乳腺科へ行きましょう。
最初は近場の病院で診てもらってからおすすめの病院に紹介状を書いてもらうほうがスムーズです。


マンモグラフィーは、40歳をすぎてからでいいよ、と母の主治医に言われたので
わたしは25歳の頃の一度しか受けていません。

そのとき、エコーもおこないましたが、エコーは20代のうちからやっておいたほうがいいそうです。


特にわたしのように、家族に乳がんや他、婦人科系の病気になっているひとがいる場合病気にかかるリスクがあがるので

セルフでの触診、そしてエコーも受けましょう。


ちなみに、触診は、生理が終わって2~3日後、胸が一番張っていない時期におこなうのがベストです。

乳がんは女性なら皆、とても身近にある病気です。
今なっていなくても、今後意識するようにしてみてください。




いかがでしたか?

最後になりますが
乳がんになったかた、身近に乳がんになっているかたがいる方たちへ。
絶対に一人じゃない。同じように、今まさに、がんをやっつけようと頑張っているひとが沢山います。

周りに気づかれず、いつも変わらぬ笑顔で元気だと思われていた母も、やっつけるために頑張っていました。

祖母もときどき弱音も吐いていたけど、治療しながらいっぱい笑って、乳がん・卵巣がんをやっつけました。

どうか、前向きに闘病・・・ではなく、闘うのではなく、やっつけましょう。



これからも、少しでも誰かのお役に立てるよう、母の病気のこと(祖母の病気も少々)、
書いていきます。


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この記事を書いた人

都内某S百合女子大出身。元エステ勤務。
昔からHPやブログをしていた知識を活かし独学でこちらを開設。
猫とフェレットとピンクが好きなアラサー人妻。
人物画や風景画、点描画などの絵が得意。(デジタルは練習中)

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